側島製罐の缶はどんな工場でつくられているのか?少しだけご紹介します。
つくっているもの、つくっている人、つくっている想いを
少しでも感じていただけたら嬉しいです。
缶の製造は一枚の大きな鉄の板を切ったり抜いたり組み立てたりするところから始まります。板は0.22mmとかなり薄くて柔軟性も強いため、事前にオフセット印刷にて板にデザインを刷った上で、弊社工場にて加工する工程となっています。まずは、協力会社にて印刷してもらった板材料の荷受けをするところからが工場での製造工程のスタートです。
まず最初の工程では、入荷した大きな板を“スリッター”と呼ばれる裁断機で短冊状にカットし、缶を構成するパーツである胴・フタ・底の3つの部分に切り分けます。裁断機ではローラーの幅を0.01mm単位で調整する緻密な作業が必要で、ベテランの技術者がその役割を担っています。
次の工程では、前工程のスリッターで裁断した短冊状の板をプレス機で抜き加工をしていきます。プレス機は25~80トンの圧力のものが20機以上あり、多種多様な形に対応して製造ができる体制を整えています。柔軟性伸縮性が高いブリキ材の特性を生かし、フタの部分については“絞り抜き”という手法を使って一枚の平らな板から継ぎ目なしで立体的な形に成型します。
製造の最後の工程となるライン工程では、前工程のスリッターで裁断した胴を組み立て、その後底の部分と接合する役割を担っています。まず、胴の部分は、短冊状に裁断した板の両端を“かしめ”と呼ばれる手法で接合します。そして、組み立てられた胴体の部分と底の部分を“シーマー”と呼ばれる機械を用いて巻き締めて接合し、胴と底を一体化させて完成となります。
プレス・ライン加工の出口では検品を行います。製造工程で不具合がある場合、缶の表面に傷や汚れが付着することがあるため、そのような不良品を除去するとともに問題の原因を指摘・追求していく重要な役割を担っています。検品後は段ボールに丁寧に梱包しお客様へお届けする工程へと移ります。基本的には納品後に内容物を入れる工程があるのでフタとは別梱包で納品となりますが、ご要望によってはフタをはめた状態で納品することもあります。
弊社では地域の企業様を中心に迅速にお届けするために、自社便も設けています。物流管理課には経験豊富なプロのドライバーが常駐しており、ただ配送するだけではなく、お客様の大事な商品をお届けする最後の工程で心を込めて納品させていただいております。