みんなが経営者である
自己申告型報酬制度は、経営者やマネージャーが人を評価したり給与を利用して人を思い通りにコントロールしたりするような権利をある意味で「放棄」して、各自に仕事内容や報酬の自由を享受できる環境を用意するものです。その対価として、各自が自分達の業務だけでなく経営全体にも真剣に向き合って、その価値に見合う仕事をする。それが、この制度の本懐である”覚悟の交換”だと思っています。
HEART DRIVEN COMPANY
評価は属人的な誰かの主観でされるべきものではなく、経営理念だとか会社が目指す方向とか全員共通の価値観に基づく必要があるのではないか。そんな気付きから「過去の実績に対する評価」をやめて「未来に投資する」自己申告型報酬制度を開始しました。昔からの流れでなんとなく行っていることに疑問を持ち、みんなで話し合い、今の時代にあったカタチに変えていく。”宝物を託される人になろう”というビジョンに添った行動、想いを持って仕事に取り組めるよう、日々試行錯誤を行なっています。
自己申告型報酬制度は、経営者やマネージャーが人を評価したり給与を利用して人を思い通りにコントロールしたりするような権利をある意味で「放棄」して、各自に仕事内容や報酬の自由を享受できる環境を用意するものです。その対価として、各自が自分達の業務だけでなく経営全体にも真剣に向き合って、その価値に見合う仕事をする。それが、この制度の本懐である”覚悟の交換”だと思っています。
経営者の目線を持って仕事をすると言うことは、いくら相応の報酬が貰えるとはいえ責任は大きくなります。責任のない仕事からやりがいは生まれません。自分の良心に立脚し、MVVという共通の価値観を大事にしながら、誰かに指示命令されるわけでもなく小さな経営者として役割と責任を全うして生きていく。その結果として各自が小さな経営者として豊かで潤いのある人生を歩むと共に、その集合体が新しい時代の側島製罐になって自律的に新しい価値を作り続けていけるようになると考えています。
それぞれ考え、行動する心を尊重している側島製罐では、会社の中で自律的な取り組み(サークルやプロジェクト)が生まれています。各サークルの立ち上げ規制などはなく、手を挙げた人を中心に自由に活動しており、出入りも自由。各活動の名前やロゴも、メンバーで考えて決めています。
MVVを進化させるための福利厚生制度を作るプロジェクトです。名前は、側島製罐の自社製品”Sotto”を文字って、「もっと○○」「もっと□□」と言うように、自分たちの手でもっと仕事のやりがいや楽しさを作っていこう!という意味が込められています。当初は「MVVを進化させる」というスローガンだった気がしますが、もう少し幅が狭くなって、現在は福利厚生的なことを中心に考えて運用されています。「MVVや自分たちの信念に沿っていれば何をしても良い」という側島製罐のコミュニティ的な組織でのフラッグシップのサークルです。
Mottoの中で生まれた制度で、弊社製品を使っていただいてる商品に限り、月に一品その全額を購入補助する制度です。もちろん正社員もパートも関係なく全員が対象、実際に缶製品の購入体験をして社内でレポートをシェアすればOK。お客さまの売上にも貢献して自分たちの勉強にもなり普段手が出にくいちょっと高めのお菓子缶を楽しめるというという仕組み。12月はクリスマスだから他社製造の缶が使われてるものでもOK、みたいなゆるい感じでやっています。
自社便で缶を配送する物流管理課の取り組み。お客さまのところに缶製品を納品したときに、先方で見聞きした情報を毎週金曜日に社内にニュース的に還元するというもの。配送の仕事は製造の最終工程で、業務の自由度や幅が狭くなかなか新しい取り組みをするのが難しいところ。お客さまのと日々タッチポイントがあることに注目して、自分たちが見聞きしたフレッシュな情報を社内に還元してくれる取り組みです。
工場のリーダーたちが集まって、工場の中での課題や問題を話し合って、何をやるかを考えます。5Sや安全のような話だけではなく、現場メンバーの採用、品質管理、朝礼のやり方の改善、設備導入、業務フローの見直しなど、工場全体の運営にかかることをみんなで毎週議論して、自律的に環境整備をしています。最近では工場内の休憩所も自分たちでリノベーションしています。
会社の事務所をリノベーションしたのを機に始まったお掃除プロジェクト。もともと事務所は輪番で掃除をすることになってましたが、出張で該当者が不在の時はおざなりになったり、負担が偏ることもあったため、事務所改装のタイミングで、新しく仕組みを作ろうということで始まりました。「シンデレラのように楽しい気持ちで掃除できるといいなと思い考えました」ということで、シンデレラデーという名前らしいです。メンバーが描いたイラスト入りのくじ引き式。
いわゆる5S的な活動です。「宝物を託される人になろう」というビジョンができたときに「お客さまが工場を見て、側島製罐に任せたいと言ってもらえるようになろう!」といって始まった取り組み。火の玉ストレートなネーミングで捻りはないですが、リーダーが猛烈に熱く語っていて、今ではすっかり「ピカチャレ」という名前で社内で浸透してます。
まだまだこの制度がこれからどのような形になっていくのかわかりません。
ですがこれからも、時代や背景に合わせて変えていく必要があると考えています。
自分たちの心の声に従って自分たちの人生を生きていく、
というメッセージを発信し続けることで、組織も変わり、
社会も変えていけるんじゃないかなと信じています。